アパレル倉庫で仕分け作業のバイトをしたらメンタルを削られた話

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STORM RIDER

以前よく入っていた工場があまり入れなくなった。派遣会社に代わりになる現場は無いか確認したところ、アパレルの倉庫があるという。但し、時給は910円とのこと。高校生のバイトかよ!と思わないでもなかったが、背に腹は変えられないなということで挑戦してきた。

派遣ピープルにはお馴染みの京葉線工場地帯。なんとも無機質な駅前を降りて現場に向かう。倉庫は駅から近かった。とても大きな建物だ。手続きを終えて入館する。管理が厳重で、カードキーがないと入れないようになっている。

ブランド名は聞いていなかったが、実際に来てみたら誰もが知っている有名ブランドだったので驚いた。高級とまでは言わないものの、決して安くはない。あたしもセールを狙ってもう何度も買ったことがあるブランドだった。

しんどかったらやだなぁと心配していたが、実際は時給910円に相応しい商品仕分けの仕事だった。
工場から届けられたであろう無数の服がコンテナに詰め込まれていたり、ハンガーラックにかけられたりしている。それをタグに記載された商品番号を確認しながら指示された棚に積んだりハンガーラックに掛け直していくだけだ。早さも求められていないので自分のペースでまったり作業ができる。一度に何着も運ぶことができなくて歯がゆかったので、腕をハンガーラックに見立ててハンガーを6,7本かけていたら腕に食い込んだ。でも以前の工場に比べると楽な仕事だと思う。

しかし商品はやっぱり可愛い。16800円のシャツ。22800円のニットカーディガン。
フリーターとなった今、とてつもなく高く感じる。仕事を辞めてからは意識的におしゃれ欲を押し殺してきたのに、服が無邪気に目の前に並んでいる。

中でもとってもかわいかったのが本革のライダースジャケット。なんとお値段16万円。
待って。今日の時給が910円。何時間働いたらあたしはこのライダースが買えるの?ってゆうかさ、16万ってあたしの今の月給ですやん。残酷な現実に打ちのめされる。

まあ、そうは言っても人生なんぞ、全て自己責任。目の前の仕事を全うしなければならない。そう思いながらタグを確認して商品を棚に並べ続けた。

忙しすぎず、でも暇すぎて苦痛という訳でもない。気がつけば時間が経っている。担当の方もとても優しい。働く現場としては優良だと思う。ただ、時給が安い。

そして帰りには持ち物検査があった。確かに一個6万円もするようなアクセサリーを扱っている。変なのが持ち帰って転売してしまうこともあるだろう。それはわかる。ただ、あたしはそんなことしない。疑われているの?といやな気持ちになり、「そこまで堕ちちゃいねえよ」と悪態をつきたくなった。

かわいくなりたい、かっこよくなりたい。人々の限りない夢を実現するアパレル業界は、時給910円という安い賃金で雇われている人々の犠牲の上で成り立っている。910円で7時間労働。日給にして6370円。交通費は500円までしか支給されないので500円ほど自腹で払った。差し引き5870円。働くにはあまりにも安い。職を選べないということはこういう悲しいことなんだと思った。

憧れのアパレルブランドの裏に潜む厳しい現実を知ってしまった今、あたしはあのブランドの服は買えない。本革の16万のライダースジャケットに抱いた幻想は音を立てて崩れていった。


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