死んじゃったあの子の話②

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makisakouonuma.hatenablog.com

自殺してしまったもう一人同級生の話を。

 

あたしは地方の、昔でいうスパルタ校に通っていた。年間に60人以上東大に受かってるような高校だった。生徒の2/3が特進コースで、残り1/3が普通コース。ちなみに入学時の成績トップ30人はまた別にされて、東大や医学部を目指す人たちに区分けされてた。

あたしは中学の時は勉強が得意だったけど、高校に入ったらもうフェラチオしかしてないラリラリパーなオカマだったので当然普通科の、それも私立文系馬鹿クラスで落ちこぼれてた。校則も厳しくて、ケータイの持ち込みだとか眉毛検査でつかまったりとか次々と問題を起こして、学校謹慎になったり反省文書かされたり、自業自得だけど鬱っぽくなってて正直言って人生で一番苦痛な時期だった。

それでもその私文クラスの半分はMARCH以上の大学に行ってたし、だからあたしは本当に勉強のできない頭のおかしいオカマとして浮いてたけど、その要領の良くてお勉強がお出来になる同級生たちにいじられたり、まれに秘密裏に何人かの性処理に使われてたりしていて、ってのは置いといて、それなりにうまくやってたんだわ。正直、女の子たちとの方が仲良かったんだけどね。別枠で親友もいたけど、やっぱりそういう子はちょっとアウトローな感じだった。

 

いっつも学食とかでいじってくるふとっちょの男の子がいたの。でもその子は特進コースの国立大理系クラスの子で、おちゃらけたキャラの割にはしっかり勉強はしてた感じだった。あっち側の人なんだなってなんとなく思ってた。

当時あたしはhip hopが好きって公言してたんだけど、ある日「ウィルスミス好き?」ってその子に聞かれて、フレッシュプリンス時代の方が好きかなっていう本心は黙ってて、「好きだよ~、gettin jiggy wit itとか好き」って話を合わせてたら喜んでてさ。
それからいっつも「ウェルカムトゥマイアミ!」って振ってくるようになって、あたしは「だりいな」って思いながら「ヴィエンビニードマイアミ」ってちゃんとノって返してたのね。でもウィルスミスとか聴いてる同級生って珍しかったし、絡んでてそれなりに楽しかった。

やっとの想いで卒業できたんだけど、もちろんどこの大学にも受からなくて意図的に同級生とは疎遠にしちゃったんだ。そんで浪人中に予備校であまりの点数の低さに首切られたり、それから劇団に入ったのにすぐやめたり、まあ、結局小論文と国語英語だけで某MARCHの国文科に受かったりと激動の一年間を過ごしてたのね。

そんで二丁目にいったりとか、就職したりとか、お金はなかったけど、とってもセックスに恵まれた20代を経て、30過ぎてある日気まぐれでFACEBOOKを始めたら同級生から次々とコンタクトが来た。
えーヤダ!ってのが素直な最初の気持ち。だって国立大学とか出て文部科学省とかに入っちゃうようなエリートさんたちと何話せばいいのよ。だから一斉に友達申請を拒否してやりたくなった。FACEBOOKテロ
でもあたしはもう大人だ。彼らを受け入れなければいけない。そう言い聞かせて友達申請を許可したのね。でも彼らも大人になってて、こんなあたしに敬意を払うようになってくれたの。皆会いたい会いたいって言ってくれて嬉しかった。

そういう葛藤があったfacebook秘話だったんだけど、同窓会を開いてくれたことがあったのね。銀座のメキシカンで会ったんだ。

そんで皆元気ー?みたいな話をしていて盛り上がったりしてて。その時に「そういえばあいつ死んだんだよ」って誰かが教えてくれた。それが例のウィルスミスの子だった。

 

え?なんで?え?え?
びっくりしてパニックになっちゃった。

大学在学中に鬱になってそのまま自殺してしまったらしい。彼がその胸にどんな嵐を抱えてたのかはあたしにはわからない。だから無責任に責めちゃいけないって、理屈はわかってる。でもあんないい子が若くして命を投げ捨てちゃいけないんだよ。

頭も良くって要領も良くって、あたしなんかよりもよっぽどいい人生送れるはずだったんだ。なんて思ったけど、結局そんなのは外野のヤジでしかない。そんなのはわかってるけど、わかりたくない。

 

今でも好んでたまにウィルスミスを聴くよ。
彼への追悼曲なんだ。
あの子の「ウェルカムトゥマイアミ!」ってネタ振りがとても恋しいよ。

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