映画『狗神』 狗神信仰と近親相姦と

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ほんとはね、今日はホットヨガいくつもりだったのね。でも仕事が終わったのが9時で、ホットヨガのラストのクラスが9時半だったからもう間に合わないやって諦めて、おとなしく家でマカロニサラダ喰いながらhulu開いてたら、うっかり見つけてしまった「狗神」。

 

これ映画化されてたんだ。知らんかった。
狗神ってのは、坂東眞砂子っておばさんの書いた小説なんだ。勝手に省略してバンマサバンマサって呼んでるんだけど、少し前に亡くなった少し頭のおかしい小説家だった。

 

坂東眞砂子

坂東眞砂子は高知県の出身の作家で民俗学とオカルトとセックスを融合したような作品が多い。代表作は「死国」。あれも四国ネタでお遍路さんを逆回りしたら死者が蘇るんだよって話だったんだけど、そういう土着信仰に基づいたオカルト話を書くのが得意な人だった。そんで貞子ブームもあって映画版の死国も結構有名になって、栗山パイセンの出世作にもなったし、バンマサの知名度もぐんと上がった。
でもやっぱりそんな話を書くくらいだから変わっててイタリアに留学したり、タヒチに移住したりしてるんだけど、猫殺し騒動とかも起こしてて、まあ田舎出身の自分としては昔の人だったらしょうがないのかなとか思いながらも、ちょっと頭のおかしい人って感じで捉えてる。

長崎の隠れキリシタンを幽閉したところに遊女を送り込んでセックスさせて信仰を捨てさせようとする「パライゾの寺」や、生活の苦しい農民たちが集団ヒステリー(憑依)を起こしていく「」とか、バンマサの小説はけっこう面白いのが多いんだけど、中でも一番好きなのがこの「狗神」だった。

狗神

もう名前の通り、高知や徳島に今でも残る狗神信仰が題材。
ごめん、ネタバレするね。

あらすじ

山の中に狗神筋の一族が暮らしていて、主人公はその分家の独身中年女性。主人公は高校生の時にある男と関係を持っちゃうんだけど、その男はむかし養子に出された実の兄だったの。でもそんなことは知らずに妊娠して出産。子供はよその家の子になったと思いきや、運命に導かれて母のもとに戻ってくるって話。そんで結局子供とは知らずにまた関係を持ってしまって、また妊娠しちゃうんだ。狗神の血がどんどん濃くなってくるでしょ。それで化け物が産まれてくるのを恐れた村人に迫害されるって話なんだ。
ザザっと書いただけでもすげえオカルティな話だとおもうでしょ?結末に不満はあれど、ちょう好きな話だったの。

 

なのに映画化されてたって知らんかったのよね。まあ、映画音痴だったから仕方ない。
しかも主演は天海祐希でドンピシャな感じだった。子供役は渡部哲郎だったんだけど、親子の歳の差を実感できなくて正直不満だった。その他の俳優さんやロケ地に関しては原作の世界にぴったりだったんだけどね。

一部、原作とあらすじが違ってて、ラストの描写も違うんだけど、まあ、これはストーリーを楽しむってよりも狗神って題材を味わうものだと個人的には思ってるからあんまり気にはなんなった。村上龍のオーディションの映画版とかもそうだったけど、むりにホラー仕立てにしなくていいよって思ったのは否めなかったけど。でも見てよかったなあって思ったよ。狗神の血筋ってものがきちんと描かれてた。それは差別の対象なんてもんじゃなくて、ある種のかっこよさすらあった。羨望というか。村人を呪い殺すところかっこよかった。

個人的な願望を言ったら、原作もそうなんだけどあんな悲しいラストにするんじゃなくて、村人全員狗神様に殺されてしまえ!とか思っちゃう。それだけが残念。でも面白い映画でした。

狗神筋ってだけで濃い話なのに近親相姦がさらに絡んでくるから余計に濃いの。ちなみに小説版だと子供が狗神に一回変化してて、そこが好き。
暇なとき、また小説読み返そう。

 

 

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