死んじゃったあの子の話

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あたしには自殺した同級生が3人いる。

1人は小中の同級生で2人は高校の同級生。同じ場所で同じ時間を共有して。あたしも彼らも若くて未来のある子供だったのにね。この後味の悪さ、なんなんだろう。あたしみたいに何にも考えずに「音楽!酒!フェラチオ!」って快楽的に生きてるくらいの方がちょうど良いのかもしれない。

 

最初に亡くなった子は小中の同級生だった。太ってて、でもとてもかわいらしい女の子だった。小学校の頃から男女混合でよく遊んでたの。ゲーセンいったりとかユニーいったりとか。

 

あたしね、小5の頃にその子に告白されたの。バレンタインにチョコもらって、メモ用紙に「DAISUKI」って書いてあった。手作りの美味しいチョコレートだった。メモには一文字一文字ローマ字のシール貼ってあってとてもかわいかった。

 

でもまさか「オカマなんだよね」なんて言えるわけもなく、なんとなく返事もせずに過ごしちゃった。だって小学生の好きな人なんてコロコロかわるでしょう。それに下手に断って気まずくなるのもやだったし。でもずっと好きでいてくれたんだって、共通の友達からあとで聞いたの。悪いことしちゃった、ちゃんと返事すればよかった。

 

でも中学時代になっても仲良かったよ。ただ、その体型と声の高さからその子は一部の男子にいじられるようになった。物まねされて笑いをとられるとかそんな感じ。傍から見てもいじめられてるってワケではなかった。

 

でもいじられ耐性がなかったその子は学校を休みがちになった。勉強も苦手で運動はもっと苦手だったみたいだったから、余計に学校が嫌だったんだろうな。そんな認識だった。

 

でもその頃はあたしもわりと仲良くしてて、モニカとかのCD貸してたりしてたんだ。「この曲はビルボードチャート11週連続一位だったんだよ」みたいな解説かいた手紙とか添えて。マライヤとかブランディとか色々貸したなあ。

 

でも高校はいってから疎遠になっちゃった。お互い新しい生活が始まったし、あたしがまずケータイを持ってなかったから連絡を取るってこともなかった(ケータイを買ったのは高1の2学期だった)。そんな風にしてあたしにとって彼女の存在はだんだん薄れていった。

 

あたしはそれから糞みたいだった高校生活を終えて、地獄のような浪人生活を経て、やっと大学に入って東京に住んで、それなりに楽しく過ごしてた。

 

そんな時に同級生から連絡がきた。
「あの子、自殺しちゃったんだって」

 

びっくりした。
「A子がお葬式に行ったって言ってたよ」
「高校もすぐやめちゃって、フリーターだったんだけど、なんか最近はずっと鬱っぽかったんだって」

知らなかった。知る由もなかった。もしかしたら彼女の身に何かつらいことがあったのかもしれない。それは誰にもわからない。「鬱だったんだって」の一言で済まされてしまう。掘り返してはいけない雰囲気になって、誰も触れられなくなる。

 

もうこの世にはいないんだね。むかしさ、一緒にキックベースしたり、UFOキャッチャーしたのにね。お互い30過ぎた頃にさ、久しぶりに会って話したかったよ。あんなことしたね、こんなことしたね、色々懐かしいね、ってお酒飲んで皆で笑ったりしたかったよ。絶対楽しかっただろうなあ。
死んじゃったら一緒に思い出話もできないんだね。

 

あたしだって疎遠だったくせに亡くなった途端に手のひら返して、こんなこと言うのも図々しいかもしれないけど。それでもまた会いたかったよ。


こんな強い雨の日はふとっちょで声の高かったあの子の事を思い出す。

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